2010年4月18日日曜日

牛丼戦争

昨日は雪積もってびっくりしました。
今日は晴れて多少暖かいっすね。

ほな、英BBCのニュースです。

“牛丼戦争”

日の昇る国といわれる日本であるが、今は物価の下降が顕著である。
デフレは国の利益を損じ、新たな投資の意欲をも喪失させる。
日本人はいまや節約の名人であり、
「バーゲン」が頻繁に行われ、店どうしの凌ぎ合いも熾烈になってくる。

BBCのリポーターが日本で`bowl of beef on rice'(牛丼)を巡る戦いを取材した。

私は今東京のビジネス街にいます。
ちょうどランチタイム。
多くの高層ビルが立ち並んでいますが、
そこから多くの「サラリーマン」が出てきて、
お昼に行く姿が見られます。
多くのサラリーマンに人気なのが、
`bowl of beef on rice(牛丼)'である。
中でも、全国に多くのチェーン店を持つyoshinoya(吉野屋)に客が群がる。

その吉野家の数軒先には、これまた大手で、
吉野家のライバルであるmatsuya(松屋)が軒を構える。

消費者の財布のひもが固いこのご時勢、
bowl of beef on rice(牛丼)戦争がココ日本で熾烈となっているのである。

注文方法はとても興味深い。
まず券売機で食券を購入する。
それをスタッフに渡すのである。
驚くべきことは、一杯のbowl of beef on rice(牛丼)が
たった250円であると言うこと。
2ドル50セントほどである。

店の中にはお客さんがあふれています。
スタッフも忙しそう。
beef of bowl on rice(牛丼)やmiso soup(味噌汁)を次から次へと出し、
お客さんをさばく。
お客も次から次へとやってくる。
席が空くとまた次のお客が座る。
店員さんによると、牛丼値下げにより、
客数が4割増えたとのこと。

お客さんにインタビューしてみます。
記者「週どのくらい来るの?」
客「週2回かな」
記者「牛丼屋での値下げ競争はデフレの影響と思いますか?」
客「そうですね」
記者「みなさん財布のひもは固いと思いますか?」
客「そうですね、デフレはまだ続くでしょうから」

では、次のお客さん。
記者「牛丼250円という看板につられて入ったんですか?」
客2「そうです。こういう安い店に週2.3回行くことで、
余裕が持てるんです」

あっというまの牛丼昼食を終え、
サラリーマンたちはオフィスへ戻っていく。
日本政府としては、このような人々に
もっとお金を使ってほしいと考えている。
しかし、現在のところ、彼らは、
食べ物に関しては、
あまり派手にしないようにしようと考えているようだ。

(BBC Business Weekly おとつい配信分より)


すき屋となか卯も取材してほしかったですね。

2010年4月2日金曜日

April Fool

英BBCのニュースです。

Global News 4月1日の。

“April Fool”


昨日は4月1日。
新聞のいくつかの話題は、
普段のものより大げさのものが見られた。
多くの国で、April Fool's Dayは、
友人たちにうそをつけるチャンスの日。
ジャーナリストたちにとっては、
ほらニュースでちょっとした騒ぎを起こせる日。

注意を払うべき“ほらニュース”を集めてみました。

英国で最も人気のあるサン誌は、
これまでの新聞でかつで一度もなかったことを試みた。
“flavored page”(匂いつき)の新聞を発行したというのである。
サン誌の4月1日の新聞の記事には、
読者に新聞の紙をなめるように書いてあり、
さらに、塩などの味付けをするといっそうおいしくなると
書いてあったとか。

オーストラリアの大手新聞、
シドニーモーニングヘラルド誌は、デヴィット・ベッカムが、オーストラリアの
サッカー代表チームの副マネージャーになると報じた。

BBCもこんな報道を。
英国でもっとも有名なplay write(劇作家)の関する話題。
フランスの元文部大臣のこんなインタビューを発表したんです。

フランス元文部大臣「本当に驚きました。
シェイクスピアが実はフランス人だったという研究結果が発表されたのです!!
今、この偉大なplay write(劇作家)に、わが国フランスからどのような
栄誉を与え、讃えるかを議論しているところです。
もちろんフランスにも他の多くの著名な作家がいます。
しかし、シェイクスピア氏は別格。
彼には特別の名誉を与えなければと思っているのです」

(BBC Global News 4月2日)

以外にも英国は、
ジョークの好きな人の多い、ユーモアの国らしいです。
日本の新聞やニュースではなかなかこのような記事は見られませんが・・・

2010年3月19日金曜日

“ALARM ON AMERICAN BOYS”

長期の缶詰研修が終わり、
家で生活ができることになったので、
また日記を書かせていただくことにしました。
気が向いた方、読んでみてください。

ちなみにまだ研修はしばらく続くので、
あまり書けないと思いますが。。。

今回は、ABC World NewsのPod Castニュースから。
3月18日配信分です。



“ALARM ON AMERICAN BOYS”

アメリカの学校における学力調査で、
読解に関する能力で、
男子生徒は女子生徒より劣っており、
かつ、数学において、女子生徒のレベルが向上しているという
報告がなされた。

この報告は、もちろんアメリカの女子生徒にとってはいいものであるが、
男子生徒にとっては「警告」である。
center for educational policy(教育方針センター)による今回の調査では、
どの段階においても、
女子生徒が男子生徒より読解能力において上であると言うことが
結果として報告された。
一部の州では、男子生徒と女子生徒との「差」が顕著になっている。
ヴァージニア州では、男子生徒と女子生徒との間で、
読解能力テストにおいて、得点で15%もの差があったことが報告された。
NY州では、その差は13%であった。

ニュージャージーのある国語教師(英語教師)、ドン・デラー氏はこう話す。
「国語(英語)のクラスでは、女子生徒は男子生徒よりいっそう
文学や語学に興味を示し、授業に臨んでいる。
また、女子生徒は勉強に集中できる素質がある。
一方、男子生徒は、外に出てはしゃぐということに関しては
長けているといえるかもしれない。」

昔から男子学生のほうが得意であるとされてきた数学でさえ、
最近は女子生徒が男子生徒と同じレベルまで迫ってきている。

これには、脳の性質が原因として指摘されている。
女の子の脳は、“verbally oriented(言葉におおいに反応を示す)”である
と言う特徴があり、
目に入ってきた言葉をより安易に吸収できるという特徴があるとされる。
一方、男の子の脳は、“visually stimulated(視覚を主に頼って外部からの刺激を受け入れる)”であると言う特徴があるとされる。

また、時代の流れがこのようにさせると主張する人もいる。
30年や40年前は、国語(英語)読解においても数学においても
男子生徒が上回っていた。
それがひっくり返されたのは、当時と違い、
女子生徒が職業等、「将来」を意識した勉強に移行しているからだと言う
専門家もいる。

(ABC World News 3月18日配信)

学力の問題、
日本だけでなく、他の国でも色々あるみたいっすねー。
確かに小学校のときとか、男子はいつもうるさくて騒がしくて、
勉強してる女子にもちょっかいかけてばっかだったような記憶があります。

アメリカ男児、がんばってください。

終わりです

2009年10月31日土曜日

Путин vs Медведев

Pod Castで聴く英国のニュース

この間酒井法子氏の裁判がありましたが、
なんとBBCのPod Castのニュースでこの話題を取り上げていました。

国営放送が日本のこんな話題を取り上げるのはどうかと思ってしまいます・・・
BBCもポピュリズムに傾いた放送協会ということなのでしょうか。

で、今回は、そのポピュリズムよりもひどい、
共産主義の元リーダーに関するリポートです。

BBC Global News から。

'A Great Leader, or A Mass Murderer?'

スターリンの死からすでに50年経つ旧ソ連、ロシア。
彼に対する評価は今も割れている。
ロシアの大統領であるメドヴェーデュェフ氏は、
スターリンに対する評価の見直しを進める人々がいることに深い懸念を示し、
かつ彼らを強く批判した。
「自国の民を虐殺した者などリーダーと呼ぶに価しない」と。
しかし、現在の首相であり、前の大統領であったプーチン氏は、
スターリンのことを、自国を超大国に変えた人物として評価する。
どちらの見解がロシア国民に広がるのか。

BBCの記者がモスクワで取材した。

メドヴェーデュェフ大統領は、
スターリンに対する批判のビデオを、
クレムリンのウェブサイトに投稿した。
このことがあったのは、
旧ソ連のスターリン時代に彼によって虐殺された
数百万人もの国民を哀悼する年に一度の記念日であった。
この大虐殺は、1920年代後半から、彼が死去する1953年まで続いた。
大統領は、スターリンの圧制は、
言葉で言い表せぬほど惨いものであったと発言した。
多くの反スターリンを掲げる人々や集団が虐殺され、
さらに彼らは埋葬される権利さえも剥奪されたと言う。

大統領は、このような大罪を犯したスターリンに対する見直しの動きが最近あることに
懸念を示している。
「スターリンは合理的で偉大な指導者であり、
ソ連を超大国に変えたのだ」
このような思想がロシアで広がりつつあるというのだ。

その先鋒ともいえるのが、元大統領で現在の首相であるプーチン氏。
彼は、学校での歴史の教科書に、
スターリンのachievements(達成事項)が加筆されるべきだと主張している。

今モスクワには、スターリンがテーマになっている喫茶店があったり、
スターリンの好んだスローガンを壁に掲げる地下鉄の駅があったりする。
さらに、最近ロシアの北部で、
スターリンの歴史的犯罪について検証する研究を進めていた学者が
逮捕されるという事態も起きている。

スターリンという非常に敏感な歴史問題により、
ロシアが二部されるのではないかという危惧がある。

(BBC Global News October 31 配信分より)

今のロシア国民は、
1991年の崩壊で、
共産主義の辛酸を嘗め尽くしたのではなかったのでしょうか。
70年以上に及ぶ実験で共産主義が間違いだったことを
身をもって示してくれたはずのロシア国民が何故このような
「間違った」方向にまた戻ろうとしているのか、
理解不能です。
プーチン氏よりメドヴェーデュェフ氏が
この問題に関して、国民の信任を得ることを
期待するのみです・・・

終わりです

2009年10月22日木曜日

PS

Pod Cast 英国 ニュース

やっと10月3回目となりました。

最近はアジアやアメリカ、欧州の話題ばかりを取り上げていましたが、
今回はアフリカ大陸のお話です。

BBC Global News から。

5500万人もの国民が携帯電話を所有する国、エジプト。
このモダンテクノロジーの浸透により、
多くの女性が拒絶してもいつまでもついてくる、
フォーンストーカーの被害に悩まされているという。

エジプトの首都カイロでBBCの記者が取材した。

車や人通りの多いカイロのダウンタウン。
ここのとおりを女性一人で歩くのは、
非常に危険だ。
ここカイロでは、女性が強姦に襲われるというケースが多い。
そしてさらに最近、あまり報告されていないが、
「フォーンストーカー」の被害も増えているという。
携帯電話を持つ女性に、見知らぬ男性から電話がかかってくるというのである。

フォーンストーカーのうち、ほとんどがランダムに番号をかける。
はじめは男性側は普通の会話をしているが、
しばしばエスカレートし、卑猥な話へと発展していく。
エジプトの女性の会メンバーであるコンサムさんはこう話す。
「女性がこのような電話に応じてしまうと、もう悲劇の始まりです。
フォーンストーカーは『お前を知っている、住所も職場も何を専攻しているかも』と言い、
女性を怖がらせる。
女性が電話を切ろうとしてももう遅いのです」


エジプトでは携帯電話を持とうとする人は、
もちろん氏名や住所などを登録しなければならない。
故にフォーンストーカー対策は簡単であるように思われる。
しかしここはmale-dominated country(男性優位社会)であり、
この種の問題が軽率に扱われてしまうことが多い。
しばしば女性はフォーンストーカーの被害を警察に相談しない。
それは彼女たちが、警察が真剣に取り合ってくれないことをわかっているからだ。

カイロのユースマガジンの事務所では、
どちらも10代の女性であるモナさんとソフィアさんが話をしている。
彼女たちは過去にフォーンストーカーの被害に遭った。
モナさん「この問題は深刻に取り扱われることはないが、
女性にとって、非常に大変な問題です。
何らかの形で解決されることを願っています」

アメリカのある研究機関は、
エジプトの結婚できない男性がこのストーカーの犯人の多くを占めると見る。
エジプトでは婚姻前の貞操は当然とされているからだと言う。

エジプト政府は、この問題の対処に乗り出そうとしている。
この種のストーキング行為やセクハラ行為への罰を強化しようというのだ。
しかし一番大事なことは、
国民が男女ともに、この種の問題に対する姿勢を変えることだ。
そうしなければ、お互いに不利益を被る結果となってしまうだろう。

(BBC Global News October 22 配信分より)

男性がこのようなことをすると言うのは、
情けない話です。
しかし、日本でもストーカーと言うのが流行語になるほど頻繫にあった時期がありました。
また、電話で相手に顔がわからないからと、
あることないこと言うというのは、
「オレオレ詐欺」と同じようなものですね。
文明の利を使って堕落行為に走ってしまう。
便利なものを正しい方向以外のことに使ってしまう。
エジプトでもここ日本でも同じような現象が起こってしまっているんですね。
悲しいことです。。。

2009年10月13日火曜日

トッポジージョ

Pod Castで聴く英国ニュース

私事になりますが、
薄型テレビとブルーレイレコーダーなるものを購入しました。
私はテレビはまったく見ないのですが、
映画が好きで、特にイタリア製の映画を32インチの大画面で
楽しむ日々を送っております。

今回はそのイタリアから、映画にもなった人気キャラクターの話題です。

英BBC Global Newsから。



イタリア政府は月曜日から新型インフルエンザのワクチン対策をはじめる。
ワクチンは国中に配られる予定だ。
さらに政府は、新型インフルエンザウイルスの拡散を防ぐためのキャンペーンのために
250万ユーロを使った。
キャンペーンに使われたのは、あるねずみのパペット。
ミッキーではありません。
デビューから50年を迎えるトッポジージョです。

ローマからBBCの記者がリポートします。

イタリアでは国民がトッポジージョの助けを借りて
新型インフルエンザについて学んでいる。
1959年にテレビ番組に初登場し、
小さな体と大きな耳で国民的人気を誇るキャラクターとなっている。
日本でアニメ番組として放送されているほか、
アメリカや南米でも大きな人気を誇る。
しかしここ数年、ジージョの人気は下がり気味であった。

広がりを見せる新型インフルエンザの影響で、
彼は復活した。
いつものトレードマークであったストライプの洋服ではなく、
医者のような白衣をまとい、
新型インフルエンザの啓蒙活動に努めている。

政府関係者によると、ジージョを選んだ理由は、
彼の圧倒的な知名度であったという。
多くの大人や高齢者の方が彼のことを覚えており、
小さな子供にも気に入られる愛嬌のあるキャラクターだ。

数週間以内に約850万人のイタリア人がワクチンを接種される。
これは妊婦や防衛関連組織に勤める人を含む。
子供や高齢者も近いうちにワクチン接種を受ける。
トッポジージョを通じ、政府はインフルエンザウイルスの撲滅を図る。

(BBC Global News October 12 配信分)

前回まで少し暗い話題が続きましたので、
心が穏やかになりそうな話題を選んでみました。
BBCの真面目なニュース放送でもこのような話題を取り上げるんですね。
日本でも早くインフルエンザの猛威が治まることを願っています。

2009年10月6日火曜日

中国雇用情勢

Pod Castで聴く英国のニュース

今回で、2年目に入ることができました。
果たしていつまで続けることができるやらというところですが・・・

実は一昨日の中川昭一氏の訃報に大変ショックを受けました。
日本の失った様々なものを取り戻すべく期待をされていた方で、
北朝鮮拉致問題については、
国家の威信にかけて最後の一人まで必ず日本に連れ戻すという決意を見せたこともあり、
「こんな国会議員もいるんだ」と深く感心させられた方でした。

少しブルーな気持ちで今回のリポートを書かせていただくことになります・・・

英BBC Business Weekly から、中国の雇用についての話題です


様々な問題を抱える中国。
都市部と農村部の格差、環境問題、自殺率の増加等など。。。
しかし最近、つい数年前までは考えられなかったようなことまで問題となろうとしている。
“a future shortage of workers(将来の労働力不足)”である。
中国の経済繁栄は、もちろん安価な労働力によってなされた。
しかし共産党のone-child policy(一人っ子政策)や高齢化により、
状況が変わりつつあるのだ。
経済学者、法学者、さらに政府のアドバイザーでもある、ロー・ファン氏に
BBCの記者が話を聞いた。

ロー氏「昨年のリーマンショック以前、中国では労働不足が深刻だった。
今中国は転換期にある。労働力を更に失おうとしているのだ」

記者「何故労働不足に陥ろうとしているのですか?」

ロー氏「demographic change(人口統計学上の変化)がある。
one child policy(一人っ子政策)によって、
年齢層の構造変化が起きてしまった。
都市部では、労働人口が減ってしまった。
それは農村部でも同じこと。
時代が経つにつれ、労働人口が減ってしまった。
これが将来の労働力不足の背景だ」

記者「それでは、中国はどうしようというのですか?」

ロー氏「先進国というのは、すべてこの種の、
労働力過剰から不足への推移という、
構造的な人口問題というものを経験してきた。
故に、これは中国にとって新たな時代の到来と言うべきものなのかもしれない。
労働力は不足するが、
その分給料は上がる。
また、都市部と農村部の給与の格差も是正される。
このようなことをわれわれは予測している」

記者「でもそのようにいい方向に推移するでしょうか。
この中国で。」

ロー氏「もちろんこれまで中国では様々な問題が起こってきた。
しかし、経済のグローバル化や規制緩和改革などを通して、
中国は経済成長の歴史の中で、特に早い速度で成長することができた。
労働力不足の問題があるとしても、他の先進国にようやく追いつけると言うことを意味するのです」

(BBC Business Weekly October 3 配信分より)

様々な問題を抱え、それらを一向に解決できる兆しの見えない中国。
問題はやはり共産党による一党独裁政権という状態でしょう。
いつかこの共産党は崩壊し、中国体制は大きな変革が起こると思いますが、
それが一刻も早く実現されることを祈るのみです。