2009年10月22日木曜日

PS

Pod Cast 英国 ニュース

やっと10月3回目となりました。

最近はアジアやアメリカ、欧州の話題ばかりを取り上げていましたが、
今回はアフリカ大陸のお話です。

BBC Global News から。

5500万人もの国民が携帯電話を所有する国、エジプト。
このモダンテクノロジーの浸透により、
多くの女性が拒絶してもいつまでもついてくる、
フォーンストーカーの被害に悩まされているという。

エジプトの首都カイロでBBCの記者が取材した。

車や人通りの多いカイロのダウンタウン。
ここのとおりを女性一人で歩くのは、
非常に危険だ。
ここカイロでは、女性が強姦に襲われるというケースが多い。
そしてさらに最近、あまり報告されていないが、
「フォーンストーカー」の被害も増えているという。
携帯電話を持つ女性に、見知らぬ男性から電話がかかってくるというのである。

フォーンストーカーのうち、ほとんどがランダムに番号をかける。
はじめは男性側は普通の会話をしているが、
しばしばエスカレートし、卑猥な話へと発展していく。
エジプトの女性の会メンバーであるコンサムさんはこう話す。
「女性がこのような電話に応じてしまうと、もう悲劇の始まりです。
フォーンストーカーは『お前を知っている、住所も職場も何を専攻しているかも』と言い、
女性を怖がらせる。
女性が電話を切ろうとしてももう遅いのです」


エジプトでは携帯電話を持とうとする人は、
もちろん氏名や住所などを登録しなければならない。
故にフォーンストーカー対策は簡単であるように思われる。
しかしここはmale-dominated country(男性優位社会)であり、
この種の問題が軽率に扱われてしまうことが多い。
しばしば女性はフォーンストーカーの被害を警察に相談しない。
それは彼女たちが、警察が真剣に取り合ってくれないことをわかっているからだ。

カイロのユースマガジンの事務所では、
どちらも10代の女性であるモナさんとソフィアさんが話をしている。
彼女たちは過去にフォーンストーカーの被害に遭った。
モナさん「この問題は深刻に取り扱われることはないが、
女性にとって、非常に大変な問題です。
何らかの形で解決されることを願っています」

アメリカのある研究機関は、
エジプトの結婚できない男性がこのストーカーの犯人の多くを占めると見る。
エジプトでは婚姻前の貞操は当然とされているからだと言う。

エジプト政府は、この問題の対処に乗り出そうとしている。
この種のストーキング行為やセクハラ行為への罰を強化しようというのだ。
しかし一番大事なことは、
国民が男女ともに、この種の問題に対する姿勢を変えることだ。
そうしなければ、お互いに不利益を被る結果となってしまうだろう。

(BBC Global News October 22 配信分より)

男性がこのようなことをすると言うのは、
情けない話です。
しかし、日本でもストーカーと言うのが流行語になるほど頻繫にあった時期がありました。
また、電話で相手に顔がわからないからと、
あることないこと言うというのは、
「オレオレ詐欺」と同じようなものですね。
文明の利を使って堕落行為に走ってしまう。
便利なものを正しい方向以外のことに使ってしまう。
エジプトでもここ日本でも同じような現象が起こってしまっているんですね。
悲しいことです。。。

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