2009年3月27日金曜日

葬儀

PodCastワールドニュース43回目? 

先日WBCで日本チームが優勝しました。 
僕も決勝だけはたまたま勤務でなくて見ていました。 
印象的だったのは、 
日本チームが決勝戦で韓国に勝った後、 
マウンドに日本の旗を立てなかったこと。 
以前韓国と戦い、日本が負けた際、 
韓国チームがマウンドに韓国の国旗を立てたということがありました。 
決勝で勝ち、本当の意味で韓国を下した日本。 
マウンドに日本国旗を立てようと思えば立てることもできた。 
しかし、あえてそれをしなかった。 
やはり日本チームのメンバーに品格があったのだと感じました。 
また、敗者に情をかけるという、武士道精神の一つである惻隠の情も見て取れたような気がしました。 
「サムライジャパン」なんて、大げさな表現だなと思っていたのですが、 
このことに関してだけは、 
武士道―侍精神を感じたなーって思いました。 

実は韓国線よりアメリカ戦に勝ったときのほうがずっとうれしかったのですが。 

で、今回はWBCに参戦もしていない、 
インド・英国の葬儀に関する話題です。 

英BBC News Pod から。 

‘Open Air Cremation’ 

イギリスに住むインド人たちが、 
故人の屋外でのcremation(焼却)を認めるよう訴えている。 
イギリスのインド人たちは、故郷での宗教的習慣に基づき、 
故人を屋外で焼却することについて裁判所から禁止命令を受けた。 
しかし、その判決を不服として新たな訴訟を起こしているという。 

BCCの記者が詳しく取材をした。 

イギリスに住むインド人のガイさん。 
かえは、屋外で故人の遺体を焼却することは、 
魂の解放につながるとして、必要なものと話す。 

インドの人々は、このような信念のもと、 
屋外での遺体の焼却を4千年以上も続けてきた。 

2006年、イギリスの地方裁判所は、 
屋外遺体焼却のための場をガイさんに提供することを拒否する命令を下した。 
そのため、ガイさんは郊外の牧草地に屋外遺体焼却のための施設を作った。 
このこといついては警察はガイさんを起訴することはしないと決めた。 
しかしガイさんは不満で、 
インドでの習慣に従い、屋外での遺体焼却がイギリスで号砲になることを祈っている。 

イギリスに住むインド人の中には、 
親族の故人の灰を故郷インドに送り、 
聖なる川、ガンジス川に撒くという人も多いという。 

ヒンドゥー教は、英国での宗教の中で3番目大きい勢力である。。 
屋外での遺体焼却の合法化を求める動きは、 
今後一層強くなるという予測が多い。 

(BBC News Pod March 25 配信分より) 

古いものを愛し、伝統を何よりも重んじる英国人。 
ただし、他文化にはなかなか寛容になれないようですね。 
まぁ遺体の灰が空に舞うということで衛生面で気になる点もあるかもしれないですが・・・。 

2009年3月13日金曜日

スコットランドのチョコ規制

Pod Cast ワールドニュースです。 
42回目です。 

ホワイトデー直前の今回はチョコレートの話題です。 

英BBC Global News から。 

‘Should Chocolate Be Taxed?’ 

アルコール類やタバコに税金が課せられるのは 
多くの国であること。 
しかし、チョコレートにも同様に課税するというのは、 
なかなか聞かない話。 
しかしこのことが今スコットランドで活発に議論されているという。 
理由は、obesity(肥満)問題解消のため… 

スコットランドの医療委員会でこの議論を行った、food scientistのディヴィット・ウォーカーにBBCの記者がインタビューを行った。 

ディヴィット:obesity(肥満)というのは、欧米諸国、特にアメリカや英国で 
社会問題となっています。 
また、卒中や糖尿病など、肥満関連の病気は我々に深刻な被害をもたらします。 
さらに、憂鬱状態など、精神的な障害さえももたらすこともあります。 

記者:つまり、チョコレートが憂鬱状態を引き起こすことになると? 

ディヴィット:その通りです。 
肥満は憂鬱状態につながるとの報告は多くあります。 
チョコレート製造メーカーは、 
常にチョコレートが我々の健康にいいものであると宣伝します。 
しかし、肥満から生じる様々な障害、 
自分たちにとって不都合な情報は公表しようとしない。 

記者:チョコレートには健康にいい物質が多く含まれているというのが、 
我々一般市民の考えです。 
糖分が気になるのであれば、ダークチョコなど、 
糖分の少ないチョコを食べればよいという話になるのでは? 

ディヴィット:もちろんです。 
問題は、あまり質のよくないチョコレート。 
これらが健康への被害をもたらす。 

記者:たとえあなたのおっしゃるように、 
体への被害があるにしても、 
わざわざチョコレートに課税すべき程のことであると思いますか? 
チョコを買うか買わないかということは、 
消費者が考えること。 
チョコへの課税を認めるということは、 
他の肥満につながるような食べ物にも、国家が介入し、 
課税により価格をコントロールすべきという議論になるのではないでしょうか? 

ディヴィット:そのように言っているのではありません。 
チョコレートというのは、毎日毎日食べるようなものではありません。 
ある意味、特別な食べ物ということになる。 
そういう食べ物だから、課税という議論があるのです。 
また、予防医学の観点からも考慮されています。 
チョコを食べ過ぎて肥満になり治療をする事態になるよりも、 
課税によりチョコをもっと非日常な食べ物にして、 
肥満を防ぐ。 
治療より、予防のほうが簡単だし、お金もかからない。 

記者:ただ税金を取り立てたいだけという意見もあります。 

ディヴィット:もちろん、チョコレートへの課税が可能になれば、 
税収が増えます。 
ただ、その増収分は、肥満対策に使われることになると思います。 
エクササイズやスポーツのための施設をもっと作ったり、 
肥満治療への助成金を出すのに使ったり。 
とにかく、先ほど述べた「予防医学」の観点が強い。 
チョコが高くなって食べる機会が減れば、 
それで我々は肥満から自分たちを守ることができるようになる。 

(BBC Global News March 13 配信分より) 

チョコが好きで好きでたまらなく、 
チョコレー党の私にとっては、 
耳の痛い話です。 
インタビュー中に「チョコは毎日食べるものではない」とありましたが、 
チョコのおいしい季節である今の冬の時期は、 
毎日必ず食べます。 
しかも大量に… 
でも、「肥満である」と医者や周りの人に言われたことは一度もありません。 
新陳代謝がめちゃめちゃ活発な体質のようです。。。 

一時、多くの「先進国」で「規制緩和」が流行った時期がありました。 
今でも規制緩和は「善」と考えられている風潮が強いですが、 
最近はその逆の規制強化が主流になるのではという意見が多く聞かれます。 
私たちが全幅の信頼をおける「真のエリート」たちが大局的判断のもと国政を担い、 
法律という「規制」をかけ、 
国民の「暴走」をとめる、というのが真の国家のスタイルであると思います。 
フィクションの国、アメリカ発の「自由市場」「規制緩和」「小さな政府」政策というのが誤りであると証明された今、 
改めて「国家」とは何かを考え、 
「規制」の重要性を再認識する必要があると思います。 

まぁ国家によるチョコレート価格の規制というのは御免こうむりたい話ですが・・・ 

2009年3月10日火曜日

あざらし

Pod Castのワールドニュース第41回。 

寒かったり暖かかったりの今年の3月。 
おかげで風邪引きました。 
さらに花粉症がプラス。 
今年は本当に多いです!! 
この間夜中の3時に鼻水が出すぎて目が覚めました。 
朝起きてあまりの目ヤニで目が開けられないということも… 
もっと暖かくなる4月以降が今から恐ろしいです。。。 

で、今回は花粉症とは関係ないアザラシの話題です。 


加CBC the world this weekend から。 

‘Seal Hunting’ 


カナダのアザラシハンターが 
イメージアップのために活動している。 
東部の海岸での毎年ある残虐なアザラシハンティング、 
その写真が環境保護団体により、 
アザラシ猟反対のキャンペーンに利用されるのだという。 
団体によると、アザラシは銃で撃たれてから 
長時間氷の上で苦しみながら死ぬ、 
そのような猟は非常に残虐であると訴える。 
今年に入って、水産庁の役員が、 
新たな‘slaughter process(殺し方)’を導入し、 
より‘humane(慈悲のある)’ハンティングにすると約束した。 
このような動きがあるのは、EUから、 
動物愛護の観点から、 
アザラシ猟を全面禁止にしなければならないという 
圧力がかかっているということもある。 
しかしこれだけではまだ足りないという。 

CBCの記者が詳しく取材した。 

「これはゴマアザラシ。 
年齢の違うアザラシの毛皮が順に並べられています…」 
カナダ毛皮協会のロブ・ケイヒルさん。 
アザラシの毛皮市で値札のついた毛皮について一枚一枚説明してくれた。 

lこのような毛皮販売会の写真も、 
アザラシ猟反対運動のポスターに使われることを知っている彼は、 
この頃アザラシハンターの教育に熱心である。 
ハンターたちに‘more humanely killing(より慈悲的な猟)’を教え込むことである。 

ケイヒルさん「我々は、残虐的にアザラシを殺すという、 
悪しき習慣を根絶せねばなりません。 
アザラシを、正当な理由で、正当な方法で捕獲する。 
このことを実践せねばなりません」 

これまで、ハンターの残虐なアザラシ捕獲方法は、 
環境保護団体らによって記録され、 
多くの人々に批判されてきた。 
国際獣医活動団体によると、アザラシの捕獲は、 
以下の‘3ステップ’を踏むことで、 
より‘humane(慈悲のこもった)になるという。’ 

アザラシの頭に銃を撃ち込むのが第1ステップ。 
次にアザラシの意識があるかを確かめる。 
そして最後のステップが素早く血を抜くということ。 

ある専門家はこう話す。 
「この3ステップを踏む捕獲を行うことは、 
ヨーロッパの多くの獣医専門家がhumane(慈悲的)であるとして認めていることです」 

カナダにおいて、アザラシの毛皮の輸出は$13million(約11億7千万円)を占める。 
当局は、この3ステップ導入の訓練などに$3million(約2億7千万円)かかると見込む。 
しかし、アザラシ猟はすでに儲けの少ない、 
競争の激しい分野となっており、 
ハンターたちにとって厳しい現実がつきつけられる形となる。 

ヨーロッパのある諮問委員会は、 
アザラシ猟の全面禁止を話し合う会議を近く開く予定だ。 
EU幹部の人間は、アザラシ猟が非常に残酷であるとの観念が頭から離れないのだ。 
カナダのアザラシハンターたちは、 
この‘3ステップ’を導入することで、 
なんとかカナダだけは猟の全面禁止をまぬかれようと考えている。 

しかし、多くのハンターたちは、 
万が一法律で全面禁止になっても、 
アザラシ猟を続けて生計を立てるほかないと話している。 

(CBC The World This Weekend March 8 配信分より) 

猟で獲物を殺すことに残虐とかあるのでしょうか。 
ライオンやクロコダイルが獲物を捕まえるときも、 
なんて残虐なと我々人間が途方に暮れるような捕獲方法を 
示してくれるようなこともあるわけですから、 
人間だけがその方法を‘humane’なものにするよう強要されるというのはどうなんだ・・・ 
と思ってしまいます。 
人間だって言わば動物で、他の動物を捕獲して食料を得ることになるんですから。 
特に、その捕獲というのが、古くからの伝統であったり、 
食料などを得るための唯一の手段であるという場合には、 
‘近代理性的’な考えで一気に禁止にしてしまうというのも 
おかしな話であるのではないかと感じてしまいます。 
まぁこのカナダのアザラシ猟がそれに当たるのかどうかはわかりませんが。 

同じような理論で、日本のクジラ漁も矢面に立たされています。 
捕鯨の問題、皆さんはどう思われますか?? 
シーシェパードなどの環境穂が団体が捕鯨妨害行為を行っているというのもよく報道されていますが、 
日本にとってクジラ漁は地域によっては伝統であり、 
‘西欧的近代理性’の観点から簡単に長く続いてきた伝統を消されるのはいかがなものかと私個人としては思います。 

ちなみに、あざらしは英語で‘seal’といいます。 
この‘seal’は他に紋章、約束、ステッカーシールなど、 
ぜんぜん違う意味がたくさんあります。 
このようないわゆる「多義語」が多いということは、 
英語学習の障害の一つです。

2009年3月4日水曜日

自転車

Pod Castで聴くワールドニュースです。 
40回目です。 


今回は、パリの1番重要な交通システムにつての話題です。 
日本でもたまに新聞などに載っている話題ですが。。。 


加CBC The World This Weekendから。 


‘The World's Largest Bicycle Sharing Program’ 

1日に8万件もの利用がある、 
パリのレンタル自転車。 
このシステムが導入されて約1年半。 
予想以上に利用が広まった。 

パリ市内にある1000以上ものレンタル自転車ステーションで 
低料金で借りることができ、 
好きなステーションに返すことができる。 
シンガポールやモントリオールなど、 
他の市もこのシステムを導入しようと躍起である。 
しかし、導入には意外とコストがかかるという・・・ 

CBCの記者がパリで取材した。 

最近パリでは、こんなユーチューブ動画が人気だという。 
若い男性がおしゃれな自転車をレンタルサイクルステーションで借り、 
パリ市内を優雅に走った後、 
エッフェル塔の見える別のステーションに返却する・・・ 

全てのパリ市民がこのレンタルサイクルシステムを利用しているわけではないが、 
強い人気があるのは旅行者の目にもわかる。 

パリ市のこのレンタルサイクルシステムビジネスを始めた、 
会社経営のジェイシーさん。 
ここにきて、レンタルサイクルシステムに困ったことが起きているという。 
ジェイシーさん「1年半前にサービスを開始して以来、 
2万台のレンタルサイクルのうち、 
すでに約半分が故障してしまい、 
新しいものに替えたんです。 
さらに、約3分の1が盗まれてしまったんです」 

パリのコミュニティー連携サークルでボランティアとして働くジャキエさん。 
彼女は、パリのレンタルサイクルシステムがスムーズに運営されるよう、 
手伝いをしている。 
彼女はレンタルサイクルシステムに対し、大きな希望を持っている。 
「これは、Green Transportation(環境にやさしい輸送システム)であり、 
しかも約1€(約120円)という低料金で気軽にパリ市内を巡ることができる」 
と彼女は言う。 

一方、彼女は自転車移動に関する欠点ももちろん認めている。 
それは、メンテナンスが難しいということ。 
レンタルサイクルのブレーキが壊れただの、 
タイヤがパンクしただの、 
そのような光景に出くわすことは多いという。 

レンタルサイクル会社を経営するジェイシーさんも 
この自転車の欠点を認めている。 
メンテナンスが高価で大変だということは、 
彼にとってあまり知られたくないことだが、 
現実でもある。 
彼は、レンタルサイクルのメンテナンスの費用の一部を 
肩代わりしてくれるよう、 
パリ市に要請までしたが、却下されてしまった。 
代わりに、市はレンタルサイクルを大切に使うよう 
利用者に訴えるキャンペーンを始めると約束した。 

Ecoと言ってもメンテナンスの面倒な自転車。 
これが、他の国や市がレンタルサイクルシステムを 
なかなか導入できない1つの理由になっている。 

(CBC The World This Weekend March 1 配信分より) 


自転車大好きな私にとっては、 
パリのこのシステムは、 
夢のようです。 
日本でもあったらなー。 
日本人は物を大切にするという精神が強いですから、 
レンタルサイクルを荒く扱うということも少ないでしょうし。。。 
運動不足解消にもなりそうですし。