2011年7月18日月曜日

サッカー

女子サッカーワールドカップは日本の優勝で幕を閉じた。
決勝で、これまで2度のワールドカップ優勝を果たしていた米国に対する日本。
最後はペナルティキックにもつれ込み、延長戦を含め2時間もの激闘を日本が制した。
これまでの3週間のすべての試合同様、決勝も手に汗握る展開であった。
女子サッカーワールドカップも様々な利益をもたらすと期待されている。

CBCの記者がフランクフルトで取材をした。

実況アナウンサー「熊谷のシュートが決まった!!
優勝は日本です!!彼女たちは世界のサッカー界の記録を塗り替えた!!」
すでに世界のサッカー界の強豪であった、日本女子サッカー選手たち。
彼女たちは遂に世界で最高の名誉を手に入れた。

澤穂希選手が延長戦後半残り3分で同点ゴールをたたき出し、
PK戦にもつれ込んだ。

澤選手は、2時間にも及ぶ死闘を制し、この栄誉にチームメイトと酔いしれている。
他の試合以上に決勝は手に汗握るものであったし、

女子サッカーもここまでのレベルまで来たのかということを我々は感じさせられる。
これまでは大量の得点差で試合が終わるということはよくあった。
前回の女子ワールドカップでは、ドイツvsアルゼンチンの試合で11-0で終わるという波乱のような試合も見られたし、
前回ワールドカップ出場さえ果たせなかったフランスが、今回は準決勝まで進出した。

決勝を見るためにカナダからフランクフルトに足を運んだ、メアリー氏はこう話す。
「米国では、このワールドカップで、女子サッカーファンの層がとても厚くなったわ。
ほら、女子だけでなく男子も多く観衆にいるし、
学生サッカーチームメンバーもたくさんいるわ。
少し前なら考えられなかったことよ。
これからもっと気軽に女子サッカーを見に行こうという人が増えると思うわ」

ホストネイションであるドイツは日本に敗れ、決勝へ進むことはできなかった。
しあし、現地のドイツの人は、ちょっと悔しいけれど、
ワールドカップを最後までエンジョイしようという雰囲気が感じられる。
あるドイツ人おばはん「負けたのはしょうがない、そのことはもうオーケーだ。
今は他国のサッカーを見て、そこから我々が学ぼう」

2015年、次回の女子ワールドカップ開催国はカナダ。
今回より参加国が8つ増える。
それまでに女子サッカーの技術・魅力とも大いに上がっていることであろう。

(カナダ CBC The World This Weekendより)

決勝終了後、2時間後にはCBCのこのニュースがPod Castで配信されていました。
日本の優勝のことを大きくクローズアップしている内容ではありませんでしたが、
女子サッカーが注目を集め、これから伸びていくだろうというリポートに、
日本でなく世界的に女子サッカーへの期待が大きくなっているということをうかがい知ることのできるニュースであったと思います。
他にもTIMEやWall Street Journal、The New York Timesなど(いずれも電子版)が、
なでしこJapan優勝の記事をトップに大きく載せています。
サッカー界・スポーツ界にとどまらず、日本の経済、メディア、そして被災地に
大きな喜びをもたらす快挙であったと思います。

ちなみに、今朝は早朝に起きて家族3人でTVで優勝の瞬間を見ていました。
ほまれの同点ゴールや厚いぞ熊谷のPK成功の場面も印象深かったのですが、
やはり何よりも感動的だったのは、試合開始前おの国歌が流れている場面。
日の丸を背負い、すべての選手たちが君が代を聴きながら目を閉じ、胸に手を当てていました。
試合中のアグレッシヴさより、この時の選手たちのオーラに圧倒されてしまうような感じでした。

日の丸を胸に「1番」を獲得した選手たち、そして関係者の皆さんを、本当に祝福したいですね。