2009年10月6日火曜日

中国雇用情勢

Pod Castで聴く英国のニュース

今回で、2年目に入ることができました。
果たしていつまで続けることができるやらというところですが・・・

実は一昨日の中川昭一氏の訃報に大変ショックを受けました。
日本の失った様々なものを取り戻すべく期待をされていた方で、
北朝鮮拉致問題については、
国家の威信にかけて最後の一人まで必ず日本に連れ戻すという決意を見せたこともあり、
「こんな国会議員もいるんだ」と深く感心させられた方でした。

少しブルーな気持ちで今回のリポートを書かせていただくことになります・・・

英BBC Business Weekly から、中国の雇用についての話題です


様々な問題を抱える中国。
都市部と農村部の格差、環境問題、自殺率の増加等など。。。
しかし最近、つい数年前までは考えられなかったようなことまで問題となろうとしている。
“a future shortage of workers(将来の労働力不足)”である。
中国の経済繁栄は、もちろん安価な労働力によってなされた。
しかし共産党のone-child policy(一人っ子政策)や高齢化により、
状況が変わりつつあるのだ。
経済学者、法学者、さらに政府のアドバイザーでもある、ロー・ファン氏に
BBCの記者が話を聞いた。

ロー氏「昨年のリーマンショック以前、中国では労働不足が深刻だった。
今中国は転換期にある。労働力を更に失おうとしているのだ」

記者「何故労働不足に陥ろうとしているのですか?」

ロー氏「demographic change(人口統計学上の変化)がある。
one child policy(一人っ子政策)によって、
年齢層の構造変化が起きてしまった。
都市部では、労働人口が減ってしまった。
それは農村部でも同じこと。
時代が経つにつれ、労働人口が減ってしまった。
これが将来の労働力不足の背景だ」

記者「それでは、中国はどうしようというのですか?」

ロー氏「先進国というのは、すべてこの種の、
労働力過剰から不足への推移という、
構造的な人口問題というものを経験してきた。
故に、これは中国にとって新たな時代の到来と言うべきものなのかもしれない。
労働力は不足するが、
その分給料は上がる。
また、都市部と農村部の給与の格差も是正される。
このようなことをわれわれは予測している」

記者「でもそのようにいい方向に推移するでしょうか。
この中国で。」

ロー氏「もちろんこれまで中国では様々な問題が起こってきた。
しかし、経済のグローバル化や規制緩和改革などを通して、
中国は経済成長の歴史の中で、特に早い速度で成長することができた。
労働力不足の問題があるとしても、他の先進国にようやく追いつけると言うことを意味するのです」

(BBC Business Weekly October 3 配信分より)

様々な問題を抱え、それらを一向に解決できる兆しの見えない中国。
問題はやはり共産党による一党独裁政権という状態でしょう。
いつかこの共産党は崩壊し、中国体制は大きな変革が起こると思いますが、
それが一刻も早く実現されることを祈るのみです。

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