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英BBC Global Newsから
“Shocking Suicide Rate in South Korea”
南朝鮮でショッキングな事実が明らかになった。
ここ1世代で自殺率が400%も上がったという事実だ。
経済は成長し、南朝鮮の人々の生活はよくなっているように見える。
BBCの記者が、なぜこれほど多くの南朝鮮人が自らの命を絶つようになったのか、首都ソウルで取材した。
今は午前10時。
ソウルの「緊急サービス」に一本の電話がかかってきた。
電話の主は男で、ビルから飛び降りようとしているとのこと。
更にその男性はナイフを手にしている。
かつてスパイを収監していたこの地下の施設は、今自殺予防コールセンターとして利用されている。
オペレーターがこのような電話にしばしば対応している。
南朝鮮で一日に自殺する人は40人以上。
コールセンター職員の両親の世代の5倍以上だ。
職員のチーフを務めるキージョンファンによると、
彼らは電話対応に当たって、特別な訓練は受けていないという。
その代わり、彼らは彼らの間でtips(秘密情報)を共有するという。
チーフ「これまで、もう自殺を心に決めた人から電話を受けたことが何度かある。
自分が死んだあとの遺体のことを気遣う電話や、
どうしたらうまく自殺できるかということを聞かれたこともある。
もちろん、我々が説得して自殺を思いとどまらせることができたこともある。
しかし、ここでできることは限られている。
根本的に自殺者を減らすには、更なる資金が必要だ」
ジャングサンウーは21歳。
ここ10年、彼女は何度も自殺未遂をした。
いま彼女は、この精神病院でカウンセリングのサポートを受けつつ生活する決意をした。
彼女「これまで何度自殺未遂をしたか分からない。
それほど何度も自分を見失った。
そして今は違う生き方を見つけようとしている。
周りのみんなは、私がこうしようとすることに驚いたけど、
前よりよくなっていると言ってくれているわ」
しかし、問題は、この経済発展も著しく、生活も豊かで、この国の歴史上一番と言っていいほど世界への影響も与え始めている南朝鮮で、
なぜこれほど自殺率が高いのかということである。
南朝鮮は経済規模では世界で12番目。
インターネット普及率も極めて高く、夜にはクラブが多くの人でにぎわい、
仕事の合間には上品なカプチーノを手軽に楽しめる国。
しかし、朝鮮戦争後の苦難の時代に比べ、今の南朝鮮の人々は、それほど幸福でないように見える。
小児精神科医のキャンニーホン氏によると、
ここ40年の間、南朝鮮の親たちが子供に伝統的な価値観を重んじることを禁じてきたという。
その代わり、次のようなものを最高位のものにするよう子供に教えてきた。
小児精神科医「幼少期のころから、この国の子供たちは、金銭的成功を人生の最重要課題にするよう親から教えられている。
だからもしいい大学に入れず、いい仕事にもつけずにいる人間は、失敗した人生を歩む人間だと教わってきている。
そのような人生を歩むなら、お前は私たちの子でないと親から言われるのです」
記者「つまりそのような家庭に育ち、子供たちはいわゆるADHD(Attention Deficit Hyperactivity Disorder 注意欠陥多動性障害)のような状態に陥ることが顕著になり、
さらにここ南朝鮮では、精神科医のところへ診察に行くことが難しいという状況もあり、それらが相まって自殺率の増加につながっていると言える部分もあるということですか?」
小児精神科医「そうです。この国では、子供は精神科に行くようなことは避けられるべきだとの風潮が強い。
そんなことで治療に通う暇があれば勉強をしろと親は思っているのです」
場所は戻ってジョンサングウーの滞在する精神病院。
彼女はいま笑顔でクイズゲームの準備をしている。
ここは言ってみれば自殺のプライムスポット。
南朝鮮の警察は、彼女のような人に手伝ってもらい、自殺防止キャンペーンを展開してほしいと呼びかけている。
この病院では、自殺という言葉はタブー。
しかし、南朝鮮の多くの人が、何が原因で自殺未遂をし、このような病院に収容される人がいるのか気になっている。
この国で、自殺はとても根の深い社会問題と化している。
そして自殺は今も猛烈な勢いでこの国中に広まっている。
自殺防止支援者たちは何とかしてこの流れを止めなければならないと活動を続けている。
(英Global News 11月7日 配信分より)
以前にも南朝鮮(サウス・コリア)が世界一自殺率の高い国であると紹介しましたが、
これほど根深い事情があったのですね。
昔からの伝統的な価値観を一切教えない代わりに、お金が一番だという教育をする。
このような教育をすれば、自分だけ良ければいいという人間ばかり育つに決まっていますよね。
そしてそんな人間ばかりの社会とは、文字どおり殺伐とした世界なのでしょう。
人間同士の当り前に誰もが持っている、慈悲や惻隠、助け合いの精神などなく、
他人外道なろうがどうでもいいと皆思っている。
こんな社会で生きていれば死にたくなるというのは分からないでもないかもしれません。
オジャパメンもこんな社会で大きくなっていったのでしょうか。
サムスンや現代自動車などの躍進、韓流とかで最近目立つコリアですが、
このような裏の暗いというか黒い部分はなかなか日本のメディアは紹介しませんね。
こういうのをきちんと報道すれば、韓流とかにあこがれる人も減るんでしょうが。