2008年11月2日日曜日

宇宙旅行者

ポッドキャストで聴くワールドニュース第13回。 

今回はBBCから宇宙旅行の話題を〜 


英BBC Global Newsより 


‘A More Than $30m Ticket’ 

宇宙旅行から戻って来たリチャード・ガリアードさん。 
彼の生涯の夢であった宇宙旅行を、$30million(約30億円)で遂に果たした。 
彼は宇宙空間にあるISS(国際宇宙センター)に12日間滞在したあと、 
ロシアの宇宙船で地球に帰還した。 

彼の血筋は「宇宙の血筋」と言ってもいいほどで、 
彼の父は元アメリカの宇宙飛行士、 
また彼自身も宇宙へ旅行したい人を募って実際にロケットを打ち上げるという会社の取締役であったのだ。 

そして、遂に彼は6人目の宇宙旅行者となった。 

BBCの記者が彼にインタビューをした。 

リチャードさん「宇宙へ経つ前の地球での訓練で、 
どれだけ宇宙で過ごすことが大変かわかったよ。 
ロケットの発射のときはものすごかった。 
宇宙からの眺めは最高で、本当に忘れられないし 
人生が変わったような気持ちになったさ。 
そして、地球へ帰還したときの宇宙船が地面に着地したときの衝撃は、交通事故に遭ったような感じだった(笑)」 
記者「リチャードさんは宇宙から戻ってきたばかりなのにとてもお元気そうに見えますが、 
それは地上での訓練で宇宙での生活に備えていたのお陰ですか?」 
リチャードさん「地上ではいろんな訓練をしたよ。 
宇宙での生活に慣れるためのね。 
しかし、たった12日の滞在だったけど、やっぱり無重力のせいで筋肉はかなり弱ってしまって、 
実は今は歩くのも辛いし、 
スクワットなんてできないし、 
ただ立つだけでも支えがないと無理なんだ。 
元の状態に戻るにはまだ数日かかるだろうな」 
記者「訓練はロシアで行ったそうですが、ロシア語は大丈夫だったのですか?」 
リチャードさん「専門用語のロシア語はなんとかなったんだ。 
何ヶ月かロシア語の会話学校に通ったからね。 
ただ、普通の会話をするのが困難だった(笑)」 
記者「宇宙旅行に30億円かけたそうですが、この金額は、将来もっと低くなりますね?」 
リチャードさん「大気圏の軌道より下のところを上がったり下がったりするだけの『フライト』なら、 
国際線の1stクラスの値段でいけると思うけど、 
僕がいったような、大気圏外の宇宙旅行となると、 
今私たちが知ってるようなロケットを使っている限り、 
その10倍〜100倍はかかるんじゃないかな。 
ただ、高額といっても、宇宙での無重力空間でしかできない実験なんかの結果を 
地球での技術開発に使えたりしてるから、 
これだけのお金を出して行く価値はあると思います」 

(BBC Global News October 31 配信分より) 

毛利衛さんのように、宇宙飛行士として宇宙へ行ったのではなく、 
リチャードさんのように旅行として自分でお金をだして夢を実現した方のインタビューは 
日本ではなかなか聞ける機会がないかなと思いまして、今回取り上げさせていただきました。 

それにしても、30億とは… 
私のような庶民には到底無理ですね〜 
わざわざ宇宙に行かなくても、 
夜に空を眺めて「あー宇宙はこんなんなのかなぁ」 
とかいろいろ思いを馳せるだけで十分です。 

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