2009年1月14日水曜日

タクシー

Pod Cast で聴くワールドニュース第32回。 

今回はキューバの規制緩和の話題。 


英BBC Global Newsから。 


‘Deregulation in Cuba’ 


キューバ政府が、約10年ぶりに、 
タクシー営業に関する規制緩和を行った。 
タクシードライバーに自由に運賃設定ができる 
許可を与えたのである。 
キューバの現在のトップであるラウル・カストロの経済改革の一策として。 

BBCの記者が現地で取材をした。 

キューバの首都ハバナの道路事情が変わろうとしている。 
約10年ぶりに、タクシードライバーたちが、 
自由に営業をし、自由に運賃設定を行える許可を与えられたのである。 
かつて、政府に経営権を握られていたキューバのタクシー業界。 
1990年代に規制緩和により、 
一時的にこの業界でも自由度が高まった。 
しかし、前の議長、フィデル・カストロが再び規制強化へと走ったのである。 
このため、無許可のタクシーが横行するようになった。 
そして、いま再びの規制緩和のおかげで、 
これら無許可タクシードライバーと呼ばれていた人たちは、 
ライセンスを得ることで、自由に営業をできるようになった。 
この規制緩和は現在のところ功を奏しているようである。 

あるドライバー「規制緩和はいいことだと思います。 
だれもがこの国のタクシードライバーになれ、 
観光産業など、経済発展に貢献できる」 

キューバの公共交通機関は、実は現在もunreliable(信頼性に劣る)である。 
カストロ氏によるタクシー業界での規制緩和は、それゆえに 
多くの国民に歓迎されている。 

しかし、「communist state(共産主義国家)が 
民主主義路線へ走っていいのか」 
と、抵抗を強める、一部の反カストロ団体もある。 

(BBC Global News January 14 配信分より) 


もともと旧ソ連の援助のもと、 
フィデル・カストロ議長をトップとする社会主義国家であったキューバ。 
(このフィデル・カストロとともにキューバ革命を指導したのが 
最近映画でも話題のチェ・ゲバラ氏) 
90年代のソ連崩壊後は、 
政治や経済の自由化が進んでいます。 

実はキューバの音楽がとっても好きです。 
特に、レオ・ブローウェルのギターの曲。 
民主主義・資本主義国の音楽にはない、 
独特の哀愁があるというか。 
同じく社会主義国であった旧ソ連・ロシアの音楽も好きで、 
キューバ音楽と同様、 
暗いのですが歌詞は明るさに満ち、曲には哀愁が漂っています。 
「社会主義音楽」とでも言うべきジャンルが 
確立されているのだと思います。 
自由化もいいですが、それによって、 
共産主義音楽の哀愁みたいなものが消えてしまわないことを、 
個人的に望んでいます。 

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