最近の欧米のニュースは、
ガザでの交戦、ロシアによるガス供給停止のニュースばかりで占められ、
ここに書くようなネタがなかなか見つからないのが現状です。
そのためにペースダウンしていますが、
めげずに頑張ります。
で、今回は、ウェブでのオーケストラの話題。
英Guardian-Guardian Dairy(With Jon Dennis)より。
‘Digital Concert Hall’
ドイツのベルリンフィルハーモニー交響楽団が
「オンライン演奏」のサービスを始めた。
その名も‘Digital Concert Hall(デジタルコンサートホール)’。
今週初め、初演が行われた。
曲目は、ブラームスの交響曲第一番。
サイモン・ラトル指揮。
この演奏を、世界中のだれもが堪能できるのだ。
Guardian の記者がドイツの首都、ベルリンで取材をした。
今、ベルリンフィルの120人の奏者が、
音合わせをしているところ。
彼らはブラームスの曲の演奏ためにチューニングをしている。
私は演奏の行われるコンサートホールにいる。
ラッキーなことに、今宵の演奏会のチケットを入手できた。
ベルリンフィルの演奏会のチケットは、
入手が非常に困難で、
特に今宵の演奏会の超人気指揮者、
サイモン・ラトルが出る際には、
チケットはあっという間に品切れになる。
私は今、ベルリンにいるから、
この大変貴重なコンサートを聴くことができる。
しかし、例えば、NYで音楽を勉強している学生は聴けない。
ナイロビのブラームスファンも同様である。
でも、心配ご無用。
ホールに設置されたカメラと、
最新技術を駆使し、
ベルリンフィルは、コンサートホールの数百人のお客さん以外に、
世界中の数百万もの音楽愛好家に演奏を聴いてもらうことに成功した。
指揮者サイモンさん「今晩は、みなさん。
我々のウェブ初演へようこそ。
ベルリンフィルハーモニックオーケストラのデジタルコンサートホールから、
演奏をお届けします」
今は私(記者)の部屋。
数クリックで、ベルリンフィルの演奏を聴き、
様子も生で見ることができる。
音質はもちろん、画質も良い。
料金もリーズナブル(タダじゃないんすね・・・)。
過去の演奏を見ることももちろん可能だ。
指揮者のサイモンさんに話を伺った。
「この取り組みは、私たちにとって、
そして、音楽の未来のためにとても重要なものであると確信しています。
私たちは世界中にお客さんを持つことができました。
ただ演奏を聴いてもらえるだけでなく、
生で演奏全体を見てもらえるというのが、
大きなメリットです。
前世紀から、21世紀のオーケストラのあるべき姿を議論してきました。
特にここ5年間は、我々のメッセージを
音楽を通じどのように世界に発信するかを考えてきました。
世界はすさまじいスピードで変化する。
われわれも違う発信の方法を求めなければいけないと感じました。
‘Anytime, Anywhere’がデジタルコンサートホールのコンセプトです」
(実際の)コンサートの後、
会場に来ていたお客さんにインタビューしてみました。
ある男性「コンサートを生でネットで世界中に流すというのは
いいアイディアだと思う」
記者「ネットで見るのと生で見るのとでは、
コンサートの迫力は違うんじゃないかしら?」
男性「そうは思わないな。
最近はいいステレオシステムがある。
そういうのを設置すれば、
生演奏とおなじ迫力を味わえるさ」
男性と一緒にいた女性「私もデジタルコンサートホールには賛成よ。
誰もがベルリンフィルの音楽を楽しめる。
クラシックの人気アップにもつながるはずよ」
(Guardian-Guardian Dairy January 8 配信分より)
ベルリンフィルのコンサートといえば、
チケットが大変取りにくいということで有名だそうです。
ウェブで聴けるようになったというのは、
大変便利ですが、
やはりいつかはベルリンに行き、
生でコンサートを聴いてみたいものです。
やはり、ウェブで見て聴いただけでは分からない、
熱気や興奮を感じられると思うので・・・
Digital Concert Hallについては探してみましたので、
興味おありの方は、以下をクリックしてください。
http://
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