2011年10月3日月曜日

Russia - a country of racism and discrimination

Pod Castで聴こう世界のニュース

これも始めて4年目になってしまいました。
4年間の間にいろいろとありました。


で、今回はロシアの記事。

来年で任期が切れるロシアの現大統領、ドミトリー・メドベージェフ。
まだ一期目の彼は、現行のロシアの憲法では、来年の大統領選に立候補できるが、
彼は立候補しない意思を示した。
代わりに次期大統領最有力候補となっているのが、現ロシア首相であるウラジミール・プーチン氏。
メドベージェフ氏が3年前に大統領になる前、彼は8年間ロシアの大統領でした。
私がまだ大学生の時、彼はロシアの大統領として高い支持率のもと、ロシアを指揮していました。
対外強硬路線を維持してきたプーチン氏に対し、外交では融和的な政策をとってきたとされるメドベージェフ。
しかし、メドベージェフが本当に融和的だったのか?と思わされる風潮がロシア国内にあるようです。

カナダCBCからのリポート。

“Make Russia Less Open and more intolerant”

先週、ロシアではプーチン首相が次期大統領選への立候補を表明した。
彼がふたたび大統領になることにより、ロシアがふたたび閉鎖的な、対外強硬路線的な国に戻ってしまうとの懸念がささやかれる。

そんなロシアではこのほど、差別をうけ、しばしば社会で孤立する人々を支援しようという政策が注目を集めている。
そのような人々とは、いわゆる「混血2世」のことである。

CBCの記者がロシアの首都モスクワで取材をした。

ここのチャリティ施設には20人ほどの子供たちが遊んでいる。
鼻水たらした子がかけっこしたり、歌ったり。
どこでも見られるよくある子供たちの姿だ。
しかし、注意深く観察すると、おやっと思う。
ほとんど白人しか見ることのないロシアで、ここの子どもたちはみな肌の色が黒い。
そして、その親は、ほとんど母親であるが、白い肌の白人なのである。
あるロシア人の母親「5年前からこのチャリティに参加するようになりました。
ここではどの子どもも肌の色が黒い。
私の子と同じなのです。
そしてここの子供たちの両親たちはみな私と同じ問題を抱えていらっしゃる」

その問題とは、racism and discrimination(人種偏見と差別)である。
インタビューに答えてくれた先ほどの白人の母親の夫は、アフリカ出身の黒人なのである。
さっきのロシア人の母親「息子が6年生になる時、学校を追い出されたんです。
理由は、黒人ということで先生に気に入られなかったから。
ダンスがとっても上手な息子なんです。成績も問題ありませんでした。
しかし、学校に行けなくなった。
そして、他の学校も私の息子を受け入れてくれなかった。
ここのチャリティ施設に頼るしかなかったんです」

それでは、なぜ他の学校が彼を受け入れてくれなかったのか。
ロシアの首都モスクワには1700万人の人がおり、数千もの私立学校もある。
先ほどの母親によると、理由はこういうことだという。
さっきのロシア人母親「ある学校の校長が、ここのチャリティ施設に行くように言ったんです。
彼は私の息子を見て言いました。
この子はブラックですかと。
この子の父親はアフリカ人ですかと。
そして私にあなたはこの子の母親ですかと尋ねてきました。
私はそうですと言いました。
すると校長は、思った通りだ、と。
あなたの息子はチョコレートだと言いました。
黒人は学校が受け入れないということなのです。
悲しいながら、racism(人種偏見)が強いということが今のロシアの現状なのです。
ロシア人はロシア人のことしか受け入れてくれない。
歴史的に見て、ロシアは閉鎖された国なのです。
ロシアはロシア人の手によって歴史を作ってきたからでしょう」

自身もロシア人である彼女は、小さい頃からロシア人は外国人嫌いの閉鎖的な人間であると知っていた。
そして、彼女の息子は肌が黒い。
十代半ばにさしかかった息子の将来を彼女は不安に感じている。
「ロシアではスキンヘッドの男が多い。
そのような男たちは、ロシア人の子供たちには何もしない。
しかし、年長の肌の黒い子供を見つけると、殴ったり蹴ったりする。
うちの息子もそんな目に遭ってしまうのではないかと不安なんです」

彼女はロシアの教会の人間にも訴えた。
racism(人種偏見・差別)は誤っているというメッセージをロシア国民に伝えてほしいと頼んだ。
しかし彼女は協会にさえ断られた。
「黒人は我々の子供ではない」と言われて…

しかし彼女はこのチャリティを見つけた。
ここで肌の黒い自分の息子が楽しく他の子供たちと遊んでいる。
この施設はさらに、有色人種の子やその親たちに、
安全な遊び場やイベントの開催を提供している。
アリシア・アランさんは、ここで働くスタッフ。
ロシア以外の国の教会からの支援で働いている。
アリシア・アラン「ここでは事情のある子供たちが楽しく遊び、
触れ合い、情報交換をすることができる」

しかし、この施設ではまだ仲間の輪になかなか入れない子もいる。
17歳のハダマ・ウダイェイェブナさんはその一人である。
彼女は肌の色でいじめや虐待を受けた。
ハダマ・ウダイェイェブナさん「ある時電車に乗ったら、
みろ、黒人がいるぞ、と大勢の人に指を差された。
みんなロシア人だった」
しかし、そんなハダマ・ウダイェイェブナさんもここの施設に来てから、
心の落ち着きを取り戻しつつある。
彼女はスマイルを浮かべこう言った。
「将来歌手になりたいんです」
そしてきれいな歌声を披露してくれた。
彼女は他にもバイオリンやピアノを習い、
ダンスのトレーニングもしている。
彼女は将来的にヨーロッパへ行きそこで活躍していという夢を持っている。

他にも多くのracism(人種偏見)による差別を受ける子供がロシア中に大勢いる。
そんな子供たちがみな未来に希望を持てる国になってほしいと、
このチャリティ施設のスタッフたちは願っている。

CBC the World This Weekend 10月1日配信分より。

外交だけでなく、国内でも白人以外には厳しい態度を取ろうという風潮がロシアにはあるようですね。
閉鎖的と言われる日本でも、ウィッキーがズームン朝に出たりボビーオロゴンやその子供たちがメディアで活躍したり、
ムルアカが注目を集めるなど、
日本人は黒人には比較的やさしい国民であると思います。
来年のロシア大統領選でプーチン氏が当選することは確実とみられていますが、
そうなれば、彼は最長12年間ロシアの大統領として君臨する可能性があります。
メドベージェフ現大統領より強硬的な彼が12年もロシアのトップの座に居座るとなると、
またややこしいことになりそうですね。
ロシア国内での人種差別はより厳しいものになるでしょう。
また、日本にとって、今の時点で面倒くさいシナや南朝鮮以上にロシアは面倒くさい存在になるかもしれません。
北方領土問題では、より強硬的な態度をとってくるでしょう。
そうなる前に、日本の政治家が外交政策をしっかり持ち、
毅然とした対応で海外との交渉に当たるようになれることが必要でしょう。

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