Pod Castで聴こう英国のニュース
第49回。
今回は、食料品に関する話題です。
英BBC Global Newsから。
‘Food Cooperative’
経済危機により、お金のやり繰りが一層難しくなる中、
ブルックリンの`food cooperative`が活況を得ている。
食料品店で、お客さんがタダ働きするというもの。
その代わり、そのお店の商品をとっても安く購入することができる。
数千人の人が、そのシステムに興味を持っているという。
BBCの記者がブルックリンで取材した。
私が今買い物に来ているこの食料品店は、
ただのスーパーマーケットではないんです。
あるおばさんがお客を迎えている。
「いらっしゃいませ。ごゆっくり見ていってくださいな」
このおばさんは、実はお店のスタッフではない。
‘food cooperative(フードクーペラティヴ)’なんです。
フーソクーペラティヴは、このお店で買い物をするには、
まずここで働かなくてはならないのです。
「私の名前はナオミ。
今日はお豆腐と卵を棚に並べる作業をしています。
私は大学で心理学を専攻する学生です」
「私はジェニファー。
私も棚に商品を並べる作業をしています。
職業は、カウンセラーです」
「私はマーニー。
ゴミをステーションに持っていったり、
床を清掃したりしています。
本職は、ファッションデザイナーです」
このスーパーでは、
カウンセラーや弁護士など、
さまざまな職業の人たちが、
棚に商品を並べたり、
床を清掃している姿を見かける。
彼らは、給与を得るためにこのように働いているのではない。
お店の商品を安く購入できるようにするためだ。
人件費分を彼らが肩代わりしている分、
店の商品を40%割り引いた値段で購入する権利が与えられる。
このフードクーペラティヴ制度を利用しようという人は、
ここ最近の経済情勢を反映するかのように増加を続けている。
「最近はレストランで外食しようという人が減り、
代わりにスーパーで買い物をして自分で作ろうという人が増えている。
そのぶん、このフードクーペラティヴがより注目を集めている。
今は、約1400人の人がこの制度に登録をしている。
昨年の同時期よりも10%増えた」
店長のジョン氏はこう話す。
フードクーペラティヴのメンバーは、
4週間のうち、
3時間働くだけでよい。
非常に手軽で、これが人気を加速させる一因だ。
経済情勢がこのままで続く限り、
フードクーペラティヴ制度は根強い人気を
保ちちづけるであろう。
(BBC Global News May 26 配信分より)
一見アメリカっぽいとも言えるし、
アメリカっぽくないとも言えるシステムだなぁと感じました。
しかし、この制度、あまりにも広まると、
スーパーで普通に働きたいという人から
雇用を奪うのではないかとの懸念は残りますが・・・
終
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