2009年6月6日土曜日

cheating

Pod Castで聴く英国のニュース
50回目。
やっと50回到達です

今回は中国の大学受験のお話です。

英BBC Global Newsから。

‘Entrance Exam in China’

中国の全国6万を超える大学受験会場の教室には、
監視カメラが設置されている。
これは受験生の‘cheating(カンニング行為)’を防ぐためである。
これまで、一部の学生が、
受験時に超小型レシーバーなどのハイテク機械を使い、
カンニング行為を行ったとして、
捕まるというこ事態が多く発生しているためである。

BBCの記者が北京で詳しく取材した。

有名大学に入るというのは、
世界中どこでも大変なことである。
しかし、中国での受験競争は、特に過激なものである。
来週から中国で全国一斉の3日間にわたる共通大学受験が始まる。
受験者数は1000万人。
中国では、大学受験は‘life-changing event(人生を変える一大行事)’
とみなされている。
一部の受験生は、高得点をマークするために、
高度な‘cheating methods(カンニング技術)’を駆使する者がいる。
超小型レシーバーは当たり前。
受験する大学の学生グループと組み、
試験中に携帯電話を使ってやり取りするという
ツワモノまでいる。

中には、信じられないが、大学に事前にお願いし、
問題用紙を手に入れるという者もいるという。
この件に関しては、
事件にかかわった学生やその親、
教授ら8人が逮捕され、刑務所行きとなっている

このような過去の信じられないようなカンニング行為を受け、
今年から受験会場では、
金属探知機が設置され、
教室内には監視カメラが設置された。
また、無線通信を遮断するための
特殊なバリアを張るという措置もとられた。
問題用紙を作成する教授陣たちは、
外部との接触を一切禁じられるということさえも行われた。

これでもカンニング行為が行われたことが発覚すれば、
検察の権力が動くことになる。
つまり、カンニング者は、
強制連行されるということになる。

公平な試験を目指し、
中国当局は様々な努力を重ねている。

(BBC Global News June 5 配信分より)

中国は昔から「カンニング大国」であるという話を聞いたことあがあります。
古代の時代から、官僚採用試験として、
「科挙」というものが行われていました。
これは、分厚い本何冊分もの法令を丸暗記し、
試験でその丸暗記したものをただ書き写すという試験です。
カンニングペーパーを衣服の中に忍び込ませたり、
飲み込んで試験時に吐き出したり、
手のひらや爪に覚えられなかった部分を書いたりと、
先人たちも様々な手を使って、
この官僚採用試験でカンニングをしまくったとのことです。
今の時代でもこれだけあからさまなカンニング行為があるというのは、
中国のお家芸と言っていいのかも・・・
失礼で済みません

ちなみに、この科挙の話をしてくださったのは、
私が受験生の時に通っていた予備校の世界史の講師。
この講師はいつも「大学受験なんてたいしたことじゃないから」
と言っていました。
受験でどの大学に入るかも大事だけど、それよりも、
大学で何を学ぶか、
さらに、そこで一生研究し続けられるテーマをいかに見つけられるかが、
より大事であると言っていました。
このことを中国の受験生も理解すれば、
あんなカンニング行為も起こらないと思うのですが。。。


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