Pod Castで聴く英国ニュース
今回はグアムのへびのネタ。
'How Guam is battling a serpent infestation'
snake island とも呼ばれるグアム。
ミクロネシアにあるこの島には1平方キロメートルあたり6000ものブラウンツリーヘビが生息する。
更にこのヘビは、グアム固有の種ではなく、外来なのだという。
自動車輸送船などに紛れて60年前に他の国からやってきたと推測されている。
その影響は計り知れないという。
BBCの科学班リポーターが取材した。
ヘリコプターからパラシュートを使い、毒の入った小爆弾を落とす。
これが、ブラウンツリーヘビに対するグアムでの最新兵器。
そして今晩、雨林に入る。このヘビに遭遇するために。
ジェームス・スタンフォードは野生動物学者。
そしてグアムの意版のへび学者でもある。
彼に同行してもらう。
彼によると、この小さなグアムに200万匹ものブラウンツリーヘビが生息するという。
そして、フェンスにいるそのヘビを見つけた。
今そのヘビを私はつかんでいる。
毒を持つへびのため、かまれないようにつかんでいる。
体長は約1メーター、明茶色と明黄色の模様だ。
ジェームス「第2次世界大戦後、寄港するアメリカ戦艦に紛れて乗ってこのヘビはグアムにやってきたんだろう。
最初は少数だった。しかし、ネズミ算式に彼らは個体数を増やしていった」
このヘビはグアムで多くの問題を引き起こす。
このヘビのせいでほぼ毎日停電が起こる。
ヘビが発電施設に侵入し、ショートさせるのだ。
ヘビが民家に侵入し、ベッドの中に潜り込んでいることもある。
しかし、最大の被害は、自然界の生態系だ。
グアム固有の鳥の鳴き声が聴けるのは、
野鳥保護センターの鳥かごのそばだけだ。
センターのスタッフ「この鳥は、グアム固有の鳥。
島の人はポッポと呼ぶわ。
ここ30年で、約半分のグアム固有の動物が絶滅したの。
ヘビは卵を食べ、雛を食べ、大人さえも食べてしまう。
とんでもないことだわ」
グアムの人たちは、ヘビの掃討に躍起であるが、
また他の島へこのヘビを持ち出さないということにも気を払う。
グアム空港では、飛行機に乗せられる荷物の中身に警備員がsniff dog(探査犬)とともに目を光らせる。
犬はヘビのにおいを嗅ぎ分け、必ず見つけ出す。
飛行機にヘビが紛れ込むことはあってはならない。
警備員の一人「例えば、ハワイにここのへびが行き、繁殖するとする。
そうすると、400億ドル(3.2兆円)もの損害を引き起こす。
ヘビが人にかみついたり、停電を起こしたり。
風評被害もあるだろう。
観光が経済を支えているハワイで、ヘビのせいで観光客が来なくなったら、
ひとたまりもないだろう」
グアムでのヘビの掃討作戦はまだまだ時間がかかるであろう。
生態系を乱されるとどれだけ甚大な被害が出てしまうか、
グアムは示しており、警鐘を鳴らす存在だ。
(BBC Global News 5月9日 配信分より)
グアムでは停電が多いというのは聞いたことがあったのですが、
ヘビが原因だったんすね
それにしてもこれだけへびの被害が深刻なところだと知らなかったっす
これからミクロネシアに旅行に行かれる方はご注意を
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