BBC Global News から
“Russian Punk Band”
プシー・ライオットを知っていますか?
これはメンバーが全員女性のロシアのパンクバンドです。
歌詞に急進的でフェミニズムな言葉を織り交ぜ歌うその手法は、
ロシアのニュースでもしばしばヘッドラインを飾る。
しかし、最近の彼女たちが行った、向う見ずな行動が、
悲しい結果をもたらしてしまいました。
2月に彼女たちがモスクワの大聖堂で例のパンクソングを歌っていたところ、
メンバーのうち3人が警察に拘束されたのです。
そしてhooliganism(フーリガニズム、公共風紀違反)の罪で起訴されてしまったのです。
そのうち2人は小さな子を持つ母親でした。
拘束されて6週間経ちます。
後半も数週間後に行われ、有罪となれば7年の服役になってしまいます。
この事件により、ロシアでの教会の在り方が大きな議論となっています。
BBCの記者がモスクワからリポートします
4歳の女の子ゲダとその父親、ピョートル・ビダロフは、
モスクワ北部の小さなアパートの7階に住む。
ゲダちゃんは母親に会えなくなって6週間。
母親はモスクワの教会で政府を辛辣に批判するパンクソングを歌ったことで当局に拘束された。
父親もその場にいたが、母親だけ2週間後に拘束された。
彼は、ゲダちゃんの母親である妻は、プーチンの意志により拘束されたというsuspect(疑い)を持っている。
麗のパンクソングに歌詞に出てくる、
“Mother Maria, please send Putin away”(マリア様、プーチンを追いやってください)
という表現がクレムリン(ロシア当局)を怒らせた。
このライブ演奏は、モスクワにある大聖堂の、キリストの像が安置される祭壇の前で行われた。
他にもいくつもの宗教用語が歌詞の中に出てきて、それを政府批判につなげている。
このライブ模様はYouTubeに投稿され、これを見て怒りを覚えたロシア人も多い。
ある司祭は、これを見て「悪魔が微笑んでいるようだ」と評したという。
政府のあるスポークスマンに話を聞いた
スポークスマン「神への冒涜であるこの行為に非常にショックを受けた。
また、聖書の言葉がその歌詞に使われているということも遺憾であった」
記者「しかし、このことは、拘留や裁判を伴うほどの大きな事象でしょうか?」
スポークスマン「このようなことが許されてしまうと、社会的不安を引き起こす。
特に女性の場合は看過できない」
教会側は、裁判の前に6週間も拘束されている、小さい子の母親でもあるこのパンクバンドのメンバーたちに必ずしも同情的ではない。
人権擁護団体であるアムネスティ・インターナショナルのメンバーは、
これはprisoners of conscience(良心の拘束)であると宣言する。
アムネスティ・インターナショナルのあるメンバー「これは暴力行為を起こしたというわけでもないし、
公共の秩序を乱すような行為でもない。
彼らは自分たちの意見を主張する権利はあるし、
デモクラシー国家では考えられないことだ。
ロシア政府の理不尽な横暴さが透けて見える事象である」
BBC Global News 4月19日配信分より
http://
↑これがプシー・ライオットのPV。
教会で行ったライブの映像ではありませんが。
これを見ている限り、小さな子供のいる母親がこんなことスンナよと思いますが・・・
ロシア政府の理不尽な弾圧もひどいですが、
教会で聖書の言葉を使って政府批判をするパンクのライブも、
カソリックの人なんかにとっては言語道断な行為なんでしょう。
私はカソリックでもプロテスタントでもないので良く分かりませんが。
この間のロシアの選挙でプーチンがロシアの大統領に返り咲くこととなりました。
プーチンは今後ロシアの憲法を改正し、今後12年大統領の座に居座る可能性があります。
しかし、エリツィン死後資源外交等でロシア経済を立て直し、
熱狂的な支持を得ていたころの人気はもはや彼にはありません。
この間の選挙でも、プーチンによる不正工作が行われたということで、
反プーチンのデモがロシアの至る所で行われていたようです。
もんだいは、この微妙な立場のプーチンと、日本がどのような関係を保っていくかということ。
北方領土問題を始め、強硬的な資源外交など、様々な懸案を日本政府に解決してもらいたいものです。
まぁ今の民主党政権には120%無理でしょうが。
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