2010年8月30日月曜日

breastfeeding

TIME誌からの記事。

'One More Way To Avoid Diabetes: Breastfeeding'

多くの母親が、breastfeeding(母乳で赤ちゃんを育てること)は、
赤ちゃんに必要な栄養を送り、かつ免疫力の発達につながるということで、
良い選択肢であると知っている。
最近の研究により、breastfeeding(母乳で赤ちゃんを育てること)は、
赤ちゃんだけでなく、母体も健康に保つ効果があるとわかってきた。

ピッツバーグのイリノイ大医学のエレノア教授の研究団によると、
breastfeedingで赤ちゃんを育てる母親は、
そうでない母親に比べて、2型糖尿病(生活習慣がげいいんでなる糖尿病)
になる確立が2分の1であるという研究結果が報告された。
これには、妊娠中に母親に起こる‘pregnancy pounds(妊娠太り)’が関係していて、
breastfeedingは、この「妊娠太り」中に腹部についた脂肪をより効果的に減らす作用があるという。
もちろん、母親の腹部の脂肪は、おなかにいる赤ちゃんの成長に必要だが、
分娩後にこの脂肪が増え続けることは、
新陳代謝不整に陥る危険性があり、
母体の健康状態に害を与えることになりうるのだと言う。

「出産の後にbreastfeedingで赤ちゃんを育てないと、
母体は不必要な脂肪を増やすことになり、結果的に健康被害につながるのです」
研究団の一人、Schwarzさんはこう話す。

また、母体が妊娠中に糖尿病を発症した場合(懐妊糖尿病と言われる)、
あかちゃんに自分の母乳を与えることで、病気が回復へ向かうこともあるという
研究結果も報告されている。

これほどbreastfeedingの効能が報告されているにもかかわらず、
アメリカの母親たちは、いまだに懐疑的であるという。
アメリカ小児科学会が、
最低生後六ヶ月まではbreastfeedingで赤ちゃんを育てなさいと言う
勧告を行っているにもかかわらず、
わずか14%の母親しかbreastfeedingを行っていないと言う。
研究団の一人、Schwarzさんによると、
最近の様々なダイエット法のおかげで、
出産後の母親が糖尿病のリスクを減らすことに成功しているからだと言う。
しかし、やはりそれだと、必要な栄養素を送ることや、
免疫力発達と言う赤ちゃんに対する利点がなくなってしまう。
breastfeedingだけで、母親の糖尿病のリスクも減らすことができ、
赤ちゃんの健康にもつながるのなら、それで一石二鳥であると言うわけだ。

Schwarzさんは、産婦人科医も、母親にbreastfeedingを勧めるようにすべきだと提言している。

TIME August 27 配信分より。

カルヴァン派プロテスタントの国、米国でも
母乳による子育てが戸よく推進されるようになって来たということみたいっす。

昔から母乳による子育てを奨めてきた日本と言うのは、
その意味でははるかな先進国ってことっすかね。

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