2009年4月11日土曜日

soy sauce

Pod Castで聴くワールドニュース第45回 

今回は醤油に関して、ある日本人へのインタビューを見つけましたので 
ご紹介させていただきます。 

英The Economist から。 

‘Soy Sauce’ 

日本の寿司が世界的に有名になるにつれ、 
醤油の販売量も飛躍的に伸びてきた。 
イタリアのオリーブオイルやフランスのマスタード、 
ベルギーのチョコと同様、日本食材の代表格である醤油。 
50年以上も前に日本の醤油を世界に広めた、 
キッコーマンのユウザブローモギさんにインタヴューを行った。 

モギさん:我々はまず1957年に米国市場へのしょうゆ進出を試みました。 
それまでは日系米国人や米国に住む日本人へ醤油を販売していました。 
57年に一般の米国人にも販売路を広げ、受け入れられたのです。 
醤油はあらゆる料理に使えるseasoning(調味料)として宣伝していました。 
さらに、しょうゆを使った料理レシピを広めるということもしました。 

記者:「あらゆる料理に使える調味料」と述べられましたが、 
なぜ、日本特有の料理だけでなく、 
このような万能調味料としてのアピールを行ったのでしょうか? 

モギさん:大戦後、多くの米国人が日本に来て、滞在していました。 
ビジネスマンやジャーナリストや学者さんたちです。 
彼らは日本で何年にもわたって滞在していました。 
当時、彼らは醤油を日本料理だけでなく、米国の料理にも使っていたのです。 
それを見て、思ったんです。 
醤油は、日本食だけでなく、様々な料理に合う万能調味料だと。 

記者:あなたは米国留学中、 
米国で醤油マーケットを開拓することにご尽力されてましたね。 
どのように実現されたのですか? 

モギさん:大学の夏休みなどに、宣伝マンとして働いたのです。 
スーパーなどでのデモ販売です。 
醤油を使った肉料理の試食を提供したりしましたね。 
おおくの米国のお客さんが醤油の肉料理を気に入ってくれました。 
ここで、米国で醤油マーケットは成功すると確信しましたね。 

記者:醤油というのは製造はそんなに複雑な工程ではないですよね。 
醤油製造に必要な材料・過程を教えていただけますか? 

モギさん:soy beans(大豆)とwheat(麦)が主な材料です。 
まず、大豆を蒸し、麦を炒ります。 
そこにあるenzyme(酵素)を加えます。 
そこから発酵が始まります。 
そこで塩水を加え、大きな樽に移し替えて、 
4~5か月熟成させます。 
さらに圧力を加え、それをろ過します。 
最後にボトル詰めして、できあがりです。 

記者:キッコーマンさんは300年以上もの長い間醤油造りを続けていらっしゃいますね。 
御社の歴史を簡潔で結構なので話していただけますか。 

モギさん:17世紀、東京の北東の市、野田というところで醤油造りが始まりました。 
その90年後ほど後に会社となり、大戦後に株式上場企業となりました。 

記者:醤油は新たな発想から別の食品とのコラボレーションも実現されていますね。 
醤油アイスクリームというものがあると聞きました。 
どのようにアイスに醤油という発想に至ったのでしょう? 

モギさん:醤油というのは実は200種類以上もの味があるのです。 
そのうちの一つに、バニラ風味のしょうゆというのがあります。 
それをアイスクリームに使っているわけです。 
実際、野田にある製造工場にはちいさなカフェがあって、 
そこで醤油アイスクリームを販売しています。 
評判はいいですよ。 

記者:私も頂いたことがあります。 
おいしいですね。 
他にどんな意外な食品と醤油をコラボレーションさせているのですか? 

モギさん:甘味にしょうゆを含ませるというのは多いですね。 
ヨウカンをご存知ですか? 
‘bean paste cake’です。 
一部のヨウカンには醤油が使われています。 
醤油を使ったビスケットなんかもあるんですよ。 
本当に万能調味料ですよね。 

記者:中国について質問です。 
中国はこれまで同様、今後もとてつもないマーケットとなっていくはずです。 
中国戦略を聞かせていただけますか。 

モギさん:我々は2002年に中国に工場を作りました。 
中国というのは格差の大きな国で、 
中国では貴重品である醤油を購入できるのは、 
裕福な層の人々だけです。 
しかし、WTOにも加入し、国際社会へと 
門戸を開いた中国は、 
今後中間層の形成の拡大につれ、 
非常にわが社にとって有望な国となっていくと予想しています。 

(The Economist April 11 配信分より) 

上記でも書いてありましたように、 
醤油というのは世界的に有名な調味料となっているようです。 
モギさんのご尽力のせいもあるかもしれませんが、 
醤油の味の普遍性というものもあるかもしれません。 

フランスの老舗レストランガイド、ミシュランの発行した、 
「ミシュラン東京」によると、 
東京は、パリをしのぎ、 
世界でいちばん星のあるレストランのある都市とのことです。 
今後、「ミシュラン大阪・京都」の出版予定があるとのことですが、 
東京よりもずっと多くの星を大阪・京都のレストランが獲得することは 
間違いないと言われています。 
国内にパリをしのぐ食文化の地が3つもある日本。 
普遍的な味の価値を持つ醤油の発祥地である日本。 
本当いい国に住んでるな~って思わされます。 
食いしん坊の私だけがそう感じるのかもしれませんが。。。 

終わりです

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