2012年2月20日月曜日

ドイツの苦悩

めんたいこと海苔のバター飯
何故か日経夕刊にこんな簡単料理が。
熱いご飯の上にサイコロ状に切り分けたバターをいくつか載せ、少しかきまぜてバターを溶かし、その上から辛子めんたいこを好みの量載せ、さらにかきまぜ、その上にもみ海苔を載せていただきます
バターの代わりにマーガリンでも多分大丈夫だと思います。旨いすよ。娘もめっちゃおいしそうに食べました

で今回はドイツのこんな事情。
英BBC Global Newsから。



"the hardshipn in Europe's strongest economy"

EUを襲う金融不安。
EUの中でも健全性を保つドイツではその影響は比較的軽いとされており、 recession(景気後退)を回避するとみられている。
しかし市場においてその価値は下がりつつある。
未だ多くのEUの人々はドイツを尊敬と羨望のまなざしで見つめ、ユーラシアの健全な経済国家であるとみなしている。
しかし実際問題、この国の現実は厳しい。

BBCの記者が苦難にあえいでいるドイツの港町ブレーメンの現状を取材した。

ここ港町ブレーメンでは、頻繁に大型船とそこからの荷物をEUで最大の経済国であるドイツ国内に運び込むトラックの往来がみられる。
しかしかつてほどの盛んさはない。
製造業は落ち込み、造船所も閉鎖され、それらによる失業者の増加は著しい。
ドイツで一番失業率が高いのがここブレーメンだ。
とくに子供の失業が目立つ。
ここは他のドイツの都市とは違うのである。

ピーターンはnomad worker。いわゆる放浪労働者である。
彼は今職はない。
塗装工である彼は景気が良かったころは色々なところへ出向き仕事をした。
イタリアにスペイン。
しかし家を持ったここブレーメンで一番長く働いてきた。
そして今は仕事がない。
ピーター「ここ数十年で最悪の事態だよ。
少し前までは本当によく働いてた。
しかし今は仕事がない。
これほど不幸なことはない」

ドイツは変わりつつある。
消費に対する考え方も変わってきている。
ドイツの人々は今、何でもクレジットで買う。
これは数年前には考えられなかったことだ。
若い世代のみならずあらゆる年代の人間がそうしている。
生活必需品さえもクレジットで買う。

また、格差の問題も出てきている。
今ドイツの上位10%の稼ぎ頭たちは下位10%の人々の8倍の収入がある。
20年前はその差は6倍であった。
ここブレーメンではその格差がよりはっきり見て取れる。
ドイツではセーフティネットが確立されているが、最近はブレーメンの浮浪者に対処できる余裕がなく、ほったらかしにされている。
また、いわゆるworking poor(ワーキングプア)なる言葉も出てきた。
どれだけ働いても生活をぎりぎり支えることのできるほどの収入しか得られない人のことである。
米国では一般的であるが、ここドイツではそうではなかった。
かつては単純労働でさえ十分な収入を得られた。
労働対策カウンセラーのエルカ氏は言う。
「ブレーメンでは失業より貧困の問題が深刻になっている。
職があるのに貧困であるという人が増えているのです。
正確な数値は分かりませんが、ここブレーメンではその比はかなり高いと思われます。
何より心配なのは2万人を超える15歳未満のワーキングプアの子供たち。
彼らへの支援をまず何とかしなければなりません」

ブレーメンは歴史のある町。
荘厳な教会が通りに建ち並ぶ。
しかしその陰では深刻な問題が渦巻く。
貧困がさらに労働市場を非流動的にしている。
ドイツは人件費の低いアジアでの生産移管を進め、経済を推進させようとしている。
それは確かに成功しており、他のどのEUの国より高い成長率を維持している。
しかしその陰にはhuman costの犠牲が隠されている。


Global News 2月15日配信分より


大変そうっすね。
現在、米国、シナ、日本に続き世界第4位の経済大国であるドイツ。
つい最近大統領も変わりました。
ユーロ危機対処の盟友である仏のサルコジ大統領も今年交代することが予想され、
首相のメルケルはEUやユーロの運営問題頭を抱えなければならない年になるでしょう。
VWやシーメンス等独企業の優勢が伝えられる昨今ですが、
国内の事情を見てみるとなかなか解決できない問題が多いようです。

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